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解脱・悟り修行の究極の目的――解脱と悟り

■解脱・悟りとは何か

仏陀釈迦牟尼 “本当の自由と幸福”――それは単純に物質を手に入れることや、煩悩を満足させることによって得られる幸福ではない。

 煩悩を満足させるための外的な条件は、常に変化し、移り変わる。

 好きな人と結婚し、かわいい子供に恵まれたとしても、その幸福も永遠に続くわけではない。結婚相手が浮気するかもしれないし、年月とともに愛情も冷めていくかもしれない。仮に一生愛し合うことができたとしても、どちらかの死を境に、いつかは必ず別れなければならない。

 それを考えると、わたしたちが一般に“幸福”といっているものは、移ろいやすく、非常に不安定な土台の上に成り立っているものであるといえるだろう。

 この諸現象の水泡のように儚(はかな)い性質を“無常”と呼ぶ。そして煩悩は飽くことがなく、完全に満たされるということはない。

 古来、この事実に気付いた多くの人々が、本当の幸福を得るためにはどうしたらよいかと模索し続けてきた。そして、仏陀釈迦牟尼(サキャ神賢真理勝者)をはじめとする聖者と呼ばれる者たちが、激しい修行の末に、解脱・悟りを果たし、絶対的な自由・幸福・歓喜という至高の境地を手にすることに成功したのである。

 “解脱”と“悟り”――。その瞬間、すべての苦は滅し、生と死の壁は破られ、あらゆる束縛から解放され魂は自由となるのだ。