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病からの解放Alephの医学理論――土台は仏教・ヨーガ理論

■インタビュー
「現代医学の限界と真理修行の卓越性(前編)」
 ――メッターヴェッジャ師

 何らかの病に陥った場合、たいていの人が頼りにするのは、現代西洋医学になるだろう。
 しかし、この現代西洋医学は決して万能ではなく、そこには数々の問題点が潜んでいるのだ。
 では、一体どのような問題点があるのだろうか。また、それに対して、Alephの提唱する医学理論にはどのような優れた点が存在しているのだろうか――。
 今回は、メッターヴェッジャ師に、「現代医学の限界と真理修行の卓越性」というテーマでいろいろとお話を伺った。


●西洋医学と東洋医学

――早速ですが、現代医学の限界というものは一体どういうところにあるのでしょうか?

メッターヴェッジャ師(以下、MV師):現代医学と言った場合、西洋医学と東洋医学の二つがあります。
 東洋医学は、もともと中国の古代漢民族が病気の治療法として体系立てたもので、「陰陽論{いんようろん}」や「五行論{ごぎょうろん}」といった哲学的な教えが背景になっているものです。治療法としては、漢方や鍼灸、指圧、気功、食養といったものがあります。
 西洋医学が、“この病気に対してはこの処置をする”といった形で画一的対応をするのに対して、東洋医学は、個々の体質等に合わせた治療がなされます。だから、西洋医学以上に効果を発揮する場合がありますね。
 これらの考え方については、Alephでも一部取り入れています。
 ですから、以下では、現代医学と言った場合、今日本の医療の中枢を占めている、西洋医学を指しているということを認識していただいた上で、そこに焦点を当てて見ていくことにしましょう。

――はい、よろしくお願いします。


●現代医学の長所と短所

MV師:まず長所からですが、現代医学は、診断技術に非常に優れているという点が挙げられます。
 もちろん、どんなケースでも正確にわかるというわけではありませんが、それでも、科学技術の進歩により高度な検査技術を有するようになってきている、ということは言えると思います。
 また、感染症に対する処置や救急医療においては、かなりの効果を発揮していますね。
 しかし、慢性疾患やいわゆる未病{みびょう}、つまり、まだ病気としての明確な症状は現われていないが、発病する可能性のある状態においては、適切な治療法を有していません。

――未病にはどういったものがありますか?

MV師:例えば、頭痛、肩こり、腰痛、めまい、耳鳴り、不眠、消化不良、便秘、疲れやすい体質、手足のしびれなどです。こういった、日ごろわたしたちを苦しめている体調不良の症状は、数多くあります。
 このような症状には、重大な病気が隠れていることもありますが、大半は現代医学的には異常が認められません。つまり、疾患とは見なされないということです。

――なるほど。


●対症療法に終始する現代医学

MV師:それに、この現代医学の治療法は、ほとんどが対症療法になっています。これが、最も大きな特徴と言ってもいいかもしれません。

――対症療法というのは、どういうことですか?

MV師:つまり、症状さえ抑えることができればそれでいい、という考え方です。
 これはどういうことかというと、ここに根本原因Aがあって、それがBという要因を引き起こし、さらにそれがCという要因に移行し、そしてDという症状が現われたとしましょう。
 そうしたら、この対症療法というのは、Dという症状を切除等によって取り去る、あるいは薬を投与してCに働き掛け、それによってDという症状を抑えてしまう、といった形になります。
 しかし、もっと深くにある要因であるBや、根本原因であるAを取り去るわけではありませんから、またそこから再び症状が現われてくることになるんですね。
 そうすると、また手術や薬の投与が必要になってきます。
 例えば、頭痛があったとして、それは抗炎症剤{こうえんしょうざい}という薬で抑えるのが普通なんですが、しかし、実際、頭痛の要因というのはナーディーの詰まりにあるわけですね。
 そして、さらにそのナーディーの詰まりというのは、わたしたちの身・口・意のけがれ、つまり悪業から来ているわけです。
 そういった部分に対する検討やアプローチがなくて、ただ表面的な症状を薬によって押さえ込もうとしている。だから、その薬の効き目がなくなったら、また症状が復活し、そしてまた薬を飲む――この繰り返しになるんです。だから、いつまで経っても薬から離れることができません。

――なるほど、確かにそうですね。

MV師:アトピーだって同じです。体質を変えないで症状だけを抑えようとしていますから、一時的に良くなっても、また再発してしまう。
 癌なんかを見ても、それが貪りの心の働きから出ていることなど、今の医学では認知されませんから、その現われ出た部位を切除してしまう、あるいは抗癌剤によって癌細胞を破壊してしまう、あるいは放射線治療を行なう、といった手立てに終始しています。
 そして、癌がいろいろな部位に転移するなど、対症療法で追い付かなくなったときには、もう“お手上げ”ということになってしまいます。

――そういったケースはよく耳にしますね。

MV師:だから、現代においては早期発見が叫ばれているわけです。

――なるほど、それが対症療法の限界ということになりますね。

MV師:そうですね。


●薬の副作用も大きな問題

MV師:それに、現代医学の場合、だいたいどんな病気に対しても大量の投薬がなされるわけですが、この薬による副作用も大きな問題点の一つになっています。

――例えばどんなものがありますか?

MV師:抗癌剤なんかはその典型ですね。吐き気、食欲低下、全身の倦怠、口内炎、下痢、脱毛、腎臓障害などがよく現われます。
 そして、その強い副作用ゆえに、逆に病を悪化させてしまうケースだってあるんです。

――そうなんですか。


●使用されている薬が必ずしも最先端ではない

MV師:もう一つ、この薬の問題で指摘しておきたいのは、いい薬が発見されたとしても、それがいろんな治験{ちけん}を経て西洋医学の薬として認可されるまでに、かなりの年数を要するということです。例えば、審査するのに、日本では十年以上もかかることがあります。
 そういう意味で西洋医学の薬よりも、代替療法の一つである健康食品のサプリメントの方が、最先端の治療を担っている場合があるんですね。
 例えば、一つ例を挙げるならば、グルコサミン、コンドロイチンを含んだ健康食品が世間で普及しています。グルコサミンはカニやエビの甲殻、コンドロイチンはフカヒレなどに多く含まれていて、関節痛に対して効果があるといわれながらも、日本ではまだ薬としての認可はなされていません。
 ところが、アメリカでは数年前に薬として認可されているんですね。

――「代替療法」という言葉が出てきましたが、これはどういうものなんですか?

MV師:代替療法というのは、現代の西洋医学以外の療法を総称したものです。
 先程言った東洋医学を含む「伝統医学」――この中には、漢方や鍼灸、気功、ホメオパシー、アーユルヴェーダ(インド伝承医学)、チベット医学、自然療法、温泉療法などが含まれますが――、あと、カイロプラティックなどの「整体療法」、ハーブ、アロマテラピー、健康食品などの「食物療法」、催眠療法や音楽療法、芸術療法などの「心身療法」、その他として磁気療法といったものがあります。
 この代替療法の特徴は、もともと人間の体に備わっている自然治癒力を高めていくことに、焦点を当てているところにあります。

――「グルコサミン」や「コンドロイチン」というのは、その中の健康食品に当たるというわけですね?

MV師:はい、そうです。
 西洋医学によって薬として認可されれば、保険が効くようになるわけですが、それがないため、今はまだ実費負担になっています。

――ああ、そういうことですか。

MV師:ですから、保険に適用になっているもの自体が必ずしも最先端の治療とは言えない、というのがありますね。

――よくわかりました。


●病院に任せ切り――依存心が治癒力を弱める

MV師:あと、自然治癒力とも関係するのですが、現代の医療では、患者の側は、すべて病院に任せっ切りという姿勢になってしまう人が多いと思うんです。依存してしまうわけですね。
 それだと、「病気は自分で治すんだ」という意識が育たず、本来体が持っている自然治癒力を活性化させていくことは難しくなります。
 逆に病気ということで否定的になって、その心の働きで、症状が一層悪化することもあると思いますね。

――そうした心の部分に、現代医学はアプローチできないわけですね。

MV師:そういうアプローチを行なっているところもあるとは思うんですが、一般の病院では、そこまでなかなか忙しくてできていないのが現状じゃないでしょうか。

 

「現代医学の限界と、真理修行の卓越性(後編)」に続きます>